【調査会NEWS2992】(R01.5.28)
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<厚顔無恥>
荒木和博
昨日5月27日付の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」が先日日本国内で所在の確認された特定失踪者について、日本批判の記事を掲載しまた。下に全訳をつけておきますが、「なかなか良く調べてるなあ」というのが率直な感想です。それが自分たちの拉致を否定する材料になるとは思えませんが(ちなみにこの言い方は小泉訪朝前、拉致自体を否定していたときとほとんど同じです)。
先日見つかった特定失踪者について警察リストは非公開だったので、詳しいことは報道されていないのに、「労働新聞」では本人の元の職業まで載っています。調査会のリストとも照らし合わせたようです。しかし残念なのは日本を批判するのに戦前「840万名の朝鮮人を誘拐、拉致、強制連行」とまで言っていること。いくらなんでも当時朝鮮にいた人間の三分の一以上を連れて行くことはできないでしょう。「誘拐、拉致した20万人の朝鮮女性は日本軍性奴隷に転落させ」というのも、朝鮮人慰安婦だけで20万人もいたら日本軍は戦争をほっぽらかして慰安所に通い詰めないといけないと思います。
まあ、どこを読んでも、それこそ「どの口が言ってるんだ」というやつですが、日本政府もこういう連中を相手にするのですから、もっと「厚顔無恥」になってくれないかと思います。また、警察は「違っていれば北朝鮮から激しい反撃を食らう」という理由で拉致認定をしようとしません。この記事を最も喜んだのは警察庁かも知れません。「そうだよ。だから認定しない方がいいんだ。もっと書いてくれ」と。
あと若干気づいたことを。
1、「特定失踪者」という言葉を5回も使っています。この点は日本政府より評価できます。結構気にしているようです。
2、地村保志さんは北朝鮮にいるとき小浜での始めての集会を「労働新聞」が報道(もちろん批判的に)したとき、それを見て「自分たちを助けようとしてくれている」と感じたそうです。今回の記事でもそう感じてくれる人がいてくれればと思います。
3、この報道はNHKのニュースで知ったのですが、NHKは24日のデモ・国会要請・集会について何も報じませんでした(同じNHKでも国際放送は熱心に取材してくれました)。北朝鮮の言うことは流すが日本の報道はしないというのは何なんでしょうか。
4、今回の北朝鮮の報道を見て実は一つ不思議だったことがあります。まだ仮説の段階で、現時点では明らかにできないのですが、あらためて調べてみなければいけないと思いました。可能性は低いですが、ひょっとしたらとんでもないことが出てくるかもしれません。
(労働新聞5月27日付・荒木訳)盗賊が鞭を持つ厚顔無恥な行為
最近日本の警察が「北朝鮮による拉致可能性を排除できない」とした「特定失踪者」が国内で発見されたと発表した。
「特定失踪者」は男性で26歳のときに1992年5月神奈川県横浜市にある自宅から外出したのち長い間行方をくらませていたという。警察は今年4月に現在彼が生きており、以前陸上「自衛官」だったということを確認したという。
この事実は行方不明者を探すのが難しくなるたびに日本の反動たちが口を合わせてさわぎたてる拉致騒ぎがいかに荒唐無稽な詭弁であり不純な捏造であるかということをしっかりと実証してくれている。
2004年6月6日の明け方新潟沖で1人漁に出たKが行方不明になった時にも日本の反動たちは何の根拠もなくむやみに「北朝鮮によって拉致」されたかもしれないと口うるさく喚いた。
これもまた荒唐無稽な捏造だった。Kが9年後に千葉県の中古船舶輸出入会社の敷地内で漁網に巻き込まれて白骨化した状態で発見されたのだ。
それだけではない。
2015年には神奈川県と鳥取県、長野県で「北朝鮮によって拉致」されたかもしれないとされた行方不明者が生存して発見された。2016年には東京都で行方不明だった人間を31年ぶりに見つけ出した。
かつてはもちろん、今回も「特定失踪者」が日本の地で発見されたことによって行方不明の根源を人になすりつけようとした日本は再び世界の嘲笑のまとになってしまった。
日本で行方不明者が増えている根源は反人民的で反動的な社会制度自体にある。
債務、失業、家庭暴力、学業困難などの理由で人々が列をなして人間の世に背を向けている。
その中で少なくない人々が自殺の道を選んでいる。
日本の自殺率は世界平均水準に比べて60%も高い。自殺率が歴史上最低だったという2015年でもその数は2万5千名に達した。
人生の土壇場で生活をこれ以上支えられない人々が名勝地や川、うっそうとした森や山奥などに言って自らその命を断つ。日本には自殺森もある。
それ以外の多くの人々は人間の世の中との接触がほとんど断絶した離れたところに行って一人で住むという。彼らは家族、友人とも連携をすべて絶って一人で野生の獣のように暮らして生を終える。
どれほど切羽詰まった事情があれば中国のある雑誌が日本では1990年代から毎年10万名ずつ人間の世の中から「蒸発」すると主張するのだろうか。
問題は日本反動たちが国内で氾濫するあらゆる社会的悪弊によって起きる数多くの失踪者をすべて我々と無理やり結びつけて顔も赤らめず「拉致被害者家族集会」のようなものをしょっちゅう開いて反共和国騒動に狂奔しているということだ。
本来まともにやろうとするなら「特定失踪者」たちが発見された時ごとに深刻な内部矛盾によって招来された行方不明者問題を持ち出して根拠もなく我が共和国の尊厳を既存しようとすることに対して日本の当局が直接謝罪するのが正しい身の処し方だ。それにもかかわらず日本反動たちは相変わらず行方不明者問題を拉致問題にするために大騒ぎしている。過去罪悪の精算から何が何でも逃げようそとする凶悪な心の発露である。
深刻な拉致問題をかかえているのは他でもない日本だ。
今日でも多くの日本人は16世紀に我が国であった壬辰倭乱(訳注・文禄慶長の役)について「人間狩り戦争、文化財略奪戦争」だと評している。その当時日本侵略者は10余万名の朝鮮人を手当たり次第に拉致し奴隷に、性奴隷に転落させた。
去る20世紀前半期に日本はわが国を軍事的に強占し拉致犯罪実行を国家政策に決めた。中日戦争挑発後だけでも840万名の朝鮮人を誘拐、拉致、強制連行して死の戦場と工事現場などに送った。誘拐、拉致した20万人の朝鮮女性は日本軍性奴隷に転落させ彼女たちの青春と生命を無残に蹂躙した。
歴史に空前絶後の特大型拉致犯罪を抱えている日本が過去罪悪を全く精算する考えもせず、かえって国内で行方不明になった人々をわれわれと故意に結びつけるのは反共和国謀略策動の極致である。
だからと言って過去罪悪の責任から逃れられるものではない。
日本は人に難癖をつけるつまらぬ悪習を捨てて過去政策をしっかりしなければならず、わが共和国の尊厳を既存しようとすることについても正しく謝罪しなければならない。
※訳注 原文では「K」のところに本名が入っていましたがイニシャルに替えました。
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最新の北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧(更新に伴い場所を移動しました)
http://araki.way-nifty.com/araki/2019/03/3131-1dd6.html
着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ
https://drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing
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<特定失踪者データ>
◎氏名:福本 勝利
◎よみかた:ふくもと かつとし
◎生年月日:昭和47(1972)年6月16日
◎当時の年齢:22歳
◎失踪年月日:平成7(1995)年5月11日
◎特徴:身長172センチ。体重52キロ。18歳のとき脳腫瘍手術をしているため頭の後ろに10センチ角の傷があり、頭上前から耳の後ろを通って皮の中側に体の前の方へ管が入っている。バレーボールをしていた。いなくなった時の服装は、青色の上下作業服 安全靴 メガネ 腕時計。
◎当時の身分:会社員。以前は家(兵庫県高砂市)の漁業を手伝っていた。
◎最終失踪関連地点:滋賀県姫虎町(現長浜市)
◎当時の居住地:滋賀県長浜市の会社寮
◎失踪の状況:兵庫県の家の仕事を手伝っていて手術もしていたため疲れやすく、休むことも多かったので、求人広告で京都市下京区で紹介された滋賀の会社へ行く。一度見学し、自分に出来そうなので行きたいと言い寮に入って仕事をすることになる。これと言って変わった様子はなかったが、出勤1日目に突然いなくなった。会社のロッカーに財布や中の現金など鞄の中身そのままに残っていた。
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<調査会・特定失踪者家族会役員の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等>
※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。
★5月30日(木)18:30「拉致問題を考える石垣の集い」(調査会主催)
・石垣市大川公民館(石垣市大川100-1 八重山農林高南向い)
・特定失踪者家族会水居幹事・調査会代表荒木が参加
・問合せ先 調査会
★6月29日(土)14:00「予備役ブルーリボンの会シンポジウム」(同会主催)
・会場 拓殖大学文京キャンパス(文京区小日向3-4-14 地下鉄丸ノ内線茗荷谷駅下車5分)
・調査会荒木代表が参加
・問合せ 荒木(090-8517-9601)
★7月17日(水)14:00「アニメ『めぐみ』上映会」(拉致問題対策本部・北海道庁・札幌市・救う会北海道主催)
・札幌駅前地下広場(地下鉄札幌駅と大通り駅をつなぐ地下通路のオープンスペース)
・調査会荒木代表が参加
・問合せ 北海道庁国際課(道庁代表番号 011-231-4111)
※イベント自体は10:30に開会され14:00までは映画が繰り返し上映されます。
★9月8日(日) 14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
・アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
・特定失踪者家族会中村クニ幹事・調査会代表荒木が参加
・問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724
★12月7日(土) 13:00「みやこ町人権のつどい」(みやこ町主催)
・サン・グレートみやこ(みやこ町役場斜向かい 福岡県みやこ町勝山黒田86-1 0930-32-5540)
・調査会代表荒木が参加
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・FM「オレがやらなきゃ誰がやる!」
毎週木曜日21:00~、「RADIO TXT FM Dramacity 776.fm」(札幌)
副代表村尾がパーソナリティー
インターネット「ListenRadio」で札幌以外でもパソコン・スマホから聴取できます。
・channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木の担当する番組『救い、守り、創る』を送信しています。会員制ですが1回30分の番組の前半は無料で視聴していただけます。
http://ajer.jp
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※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。
<荒木著『北朝鮮の漂着船』(草思社刊)>
・定価1600円(税別)
<荒木共著『自衛隊幻想」』(産経新聞出版)>
・定価1200円(税別)
<荒木著『靖国の宴」』(高木書房刊)>
・定価1000円(税別)
<荒木著『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』(展転社刊)>
・定価1800円(税別)
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特定失踪者問題調査会ニュース
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