【調査会NEWS3004】（R01.6.12）
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＜嘘＞
荒木和博
一昨日の「調査会NEWS」で「労働新聞」もどきの論評を書いたところ、「パンチが効いていない」「マイルドだ」等々のご批判を多数いただきました。あの内容はその日収録した「しおかぜ」でも日本語と朝鮮語で朗読したのですが、自分自身まだ気合が足りないと反省しました。
ところで、「なぜあの『労働新聞』独特のキレ？が足りないのだろう」と思って考えてみると、やはり日本的な「嘘をついてはいけない」との思いがあるからだったかと思います。書いたものにささやかな誇張はあるにしても、まあ嘘ではありません。
それに比べると「労働新聞」は嘘ばかりです。私は大学で学生に「労働新聞」をはじめとする北朝鮮メディアの読み方として「まず書いてあることはすべて嘘だと思うこと。その上で『どうしてこんな嘘をつくのだろう』と考えて分析すると意外と正直にものを言っている」と話しています。この割り切りができないと労働新聞社の記事は書けないでしょう。
平成14年（2002）9月17日の小泉訪朝で金正日が拉致を認めるまで、北朝鮮は横田めぐみさんら現在の政府認定者の拉致まで含めてすべて「でっち上げ」と言ってきました。そしてさらに「日本は戦前840万人朝鮮人を拉致し20万人を慰安婦にした」ということで、「だから拉致をした日本が何もしていないわが国に文句を言うな」という論評を繰り返してきました。
つまり今言っていることも同様で、裏読みをすれば北朝鮮が拉致問題、特定失踪者について気にしていることの証拠とも言えるでしょう。こういう相手とまともな外交交渉などできるはずもなく、私は講演のときなどに「北朝鮮と交渉するなら外務省のエリートがやるのではなく警察の暴力団担当のどっちが警察でどっちが暴力団か分からないような刑事さんに頼むとか、日本詐欺師協会（というのがあるかどうか知りませんが）に民間委託した方が良いのではないか」と言っています。その方が相手も親しみを感じて交渉が進展するのではないでしょうか。
もともと朝鮮語（韓国語）は日本語と語順も同じで使う言葉も漢字語が多くニュアンスも似ているのですが、日本語なら「この野郎」が韓国語だと「チュキゲッタ（殺してやる）」になるように、表現はかなりバイアスがかかります（米国で「この野郎」のつもりで「チュキゲッタ」を直訳して「I kill you」と言って脅迫で捕まった人がいると聞いたことがあります）。韓国で「チュキゲッタ」と言うたびに殺人事件が起きていたら韓国人はとっくにいなくなっていると思うのですが、その韓国人が辟易するほど北朝鮮の公式報道はバイアスがかかります。
なかなかあの境地に到達するのは難しいのですが、例えば「日本政府は拉致問題を忘れてはいません」という言葉を北朝鮮側が「早く被害者を返さないと皆殺しにしてやるぞ」くらいに受け止めれば良いのであって、その努力はすべきだと思います。嘘でなければ良いのですから。
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最新の北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧（更新に伴い場所を移動しました）
http://app.cocolog-nifty.com/cms/blogs/105373/entries/91043522
着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ
https://drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing
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＜特定失踪者データ＞
◎氏名：渡辺 栄一
◎よみかた：わたなべ えいいち
◎生年月日：昭和30(1955)年4月17日
◎当時の年齢：42歳
◎失踪年月日：平成9(1997)年11月9日
◎特徴：身長165センチ。体重59～60キロ。無口。毛深い。建築大工技能士、職業訓練指導員、型枠支保工作業主任者。
◎当時の身分：建設技術者
◎最終失踪関連地点：北海道瀬棚郡の花石トンネル作業所内
◎当時の居住地：北海道奈井江町
◎失踪の状況：北海道瀬棚郡今金町の建設現場から夕刻車で出かけ、行方不明となる。失踪前、「1週間くらいで作業終了するから」と自宅に電話で知らせ、その後失踪。翌日警察に捜索願出す。地元の警察や消防団が山狩りなど3日間捜索したが何も出てこなかった。約１ヶ月後の12月7日、本人の車が川沿いで発見され、警察署にレッカー移動されて指紋採取をしたが、指紋は拭き取られていて検出されなかった。
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＜調査会・特定失踪者家族会役員の参加するイベント（一般公開の拉致問題に関係するもの）・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道（突発事案などで、変更される可能性もあります）等＞
※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。
★6月29日(土)14:00「予備役ブルーリボンの会シンポジウム」(同会主催)
・会場 拓殖大学文京キャンパス(文京区小日向3-4-14 地下鉄丸ノ内線茗荷谷駅下車5分)
・調査会荒木代表が参加
・問合せ 荒木(090-8517-9601)
★7月17日(水)14:00「アニメ『めぐみ』上映会」(拉致問題対策本部・北海道庁・札幌市・救う会北海道主催)
・札幌駅前地下広場(地下鉄札幌駅と大通り駅をつなぐ地下通路のオープンスペース)
・調査会荒木代表が参加
・問合せ 北海道庁国際課(道庁代表番号 011-231-4111)
※イベント自体は10:30に開会され14:00までは映画が繰り返し上映されます。
★9月8日(日) 14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
・アオーレ長岡（長岡駅徒歩3分）
・特定失踪者家族会中村クニ幹事・調査会代表荒木が参加
・問合せ：中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724
★11月9日（土）「拉致問題講演会」（群馬県・救う会群馬他主催）
・館林市三の丸芸術ホール（館林市役所前バス停すぐ 館林市城町1-2 0276-75-3030）
・調査会荒木代表が参加
・問合せ 群馬県地域福祉推進室（027-226-2518）
★12月7日(土) 13:00「みやこ町人権のつどい」(みやこ町主催)
・サン・グレートみやこ（みやこ町役場斜向かい 福岡県みやこ町勝山黒田86-1 0930-32-5540）
・調査会代表荒木が参加
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・FM「オレがやらなきゃ誰がやる！」
毎週木曜日21:00～、「RADIO TXT FM Dramacity 776.fm」（札幌）
副代表村尾がパーソナリティー
インターネット「ListenRadio」で札幌以外でもパソコン・スマホから聴取できます。
・channelAJER（チャンネル アジャ）では代表荒木の担当する番組『救い、守り、創る』を送信しています。会員制ですが1回30分の番組の前半は無料で視聴していただけます。
http：//ajer.jp
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※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール（代表荒木アドレス宛）にてお知らせ下さい。
＜荒木著『北朝鮮の漂着船』（草思社刊）＞
・定価1600円（税別）
＜荒木共著『自衛隊幻想」』（産経新聞出版）＞
・定価1200円（税別）
＜荒木著『靖国の宴」』（高木書房刊）＞
・定価1000円（税別）
＜荒木著『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』（展転社刊）＞
・定価1800円（税別）
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特定失踪者問題調査会ニュース
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