漁船衝突事件に新たな疑問【調査会NEWS3095】(R01.10.10)

【調査会NEWS3095】(R01.10.10) ※このメールには返信しないで下さい。お問い合わせ等は調査会のアドレスcomjansite2003●chosa-kai.jpないし代表荒木のアドレスkumoha551●mac.com(●を半角の@に変える)までお願いします。 ———————————————– <漁船衝突事件に新たな疑問>
   荒木和博
 昨日17時から国会で野党合同の北朝鮮漁船衝突事件についてのヒアリングがあり、私も拉致議連会長代行でもある渡辺周議員(国民民主党)から声をかけていただき、参加していくつか質問しました。そこで水産庁・海上保安庁から出された資料と担当者の行った説明について、時系列を整理して疑問点などをまとめたものを下に付けておきます。
 結論から言えば水産庁の船による取締りは限界があり、しかも海保の巡視船を増やして対応できる問題でもないということです。相手側に対してもっと強い姿勢で一罰百戒的に臨まない限り事態はさらにエスカレートし、民間漁船にすでに出ている被害もより大きなものになっていくと思います。尖閣沖の中国漁船衝突のとき、当時の民主党政権を激烈に批判した自民党が、与党になると情報を徹底して制限し、録画した画像の公開まで拒むというのはおよそ納得できるものではありません。おそらくは公開できない何か重要なことがあるということなのでしょうが、それは不信感を増すだけであり、決して許されないということは少しでも多くの方にご理解いただきたく思います。 ————————————————————————— 事件発生令和元年(2019)10月7日
北緯40度東経135度付近、能登半島沖約350キロの日本EEZ内で北朝鮮船に対し水産庁漁業取締船「おおくに」(1282トン)が北朝鮮船に退去警告・放水。 ※最初に北朝鮮船を確認した時間が明らかにされていない。 ※放水したということは北朝鮮船がそうせざるを得ない何かの行動をしたためだが、それが何だったのか明らかにされていない。
9時7分 北朝鮮船が「おおくに」に接近し急旋回したため「おおくに」の船首と北朝鮮船の左舷中央部が衝突、北朝鮮船は沈没。 ※衝突から沈没までわずか18分であり、北朝鮮船は大きな損傷を負ったか衝撃で転覆したものと思われるが「おおくに」の新潟帰港後の写真では船首下部にかすり傷程度の損傷が見られるだけ。それなのになぜ北朝鮮船は沈没したのか、状況について説明されていない。
 その後「おおくに」は搭載艇1隻と救命艇(無動力のいかだ)2隻により漂流者を救助 ※搭載艇には北朝鮮船乗員は乗せていない。写真には救命胴衣で漂流する北朝鮮船乗組員を搭載艇がロープで引っ張っているところが写されているが、この救助の時点で両船の乗組員は言葉を交わしていないのではないか。
9時25分 「おおくに」から海保に連絡・漁船は沈没 9時45分 海保本庁対策室及び九管対策室設置 10時00分 海保から平壌RCC(救助調整本部)に連絡(返信なし) 11時05分 巡視船1隻到着(周辺の遭難者を捜索) 11時10分 漂流者60名がおおくに搭載艇により救命艇(いかだ)に誘導され救助 12時56分 救命艇に救助された漂流者60名は現場に現れた別の北朝鮮船に移乗。
※救命艇はいかだであり動力はない。別の船が移乗させるのを傍観していたということか。 ※この船が現地海域に到着した時間が明らかにされていない。海保から平壌RCCへの連絡によるものか、あるいは直接連絡したのか不明。
13時50分 漂流者の乗せた北朝鮮船が逃走するのを追ってマイクで呼びかけ、人数を確認、国籍を聞いたところ煙突の北朝鮮国旗を指さした(以上はヒアリング時の説明。しかし水産庁の資料には「おおくに」が救命艇で乗組員を救助し、確認したところ全員が救助されたと答え、その後別の北朝鮮船がやってきて救助された乗組員が移乗したと書かれており矛盾する)。
14時50分、15:00分 巡視船各1隻現場に到着
※「おおくに」は民間からの借り上げ船で、乗組員も20人が民間人で、水産庁の職員は監督官が1人だけだった。「司法警察員1人」というのはこの監督官のことと思う。水産庁には漁業取締船が44隻あり、そのうち37隻は民間の船を使用。武装している可能性のある北朝鮮船舶の取締りをするのにこれではそもそもできるはずがない。広大な日本海のEEZでは海保巡視船の増強でも限界がある。今回の海域の場合入港している巡視船が応援に行こうとすれば5時間程度はかかる。例えば韓国の場合黄海の北朝鮮に近いカニ漁場の警戒は海軍がやっている。すでに巡視船に銃口が向けられるような事件が起きているのだから日本漁船を守る方法を根本的に建て直さなければやがて日本漁船に大きな被害が出るだろう。
———————————————- 最新の北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧(更新に伴い場所を移動しました) araki.way-nifty.com/araki/2019/10/post-cb24fe.html
着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing
////////////////////////////////////////////////// <調査会・特定失踪者家族会役員の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等> ※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。
★11月8日(金)18:30 「その後」を考える集い 11(調査会主催) ・UAゼンセン会館(千代田区九段南4-8-1 市ケ谷駅徒歩3分。地下鉄2番出口を出て直ぐ右に入り30メートル) 参加者 調査会役員 他 問合せ 調査会
★11月9日(土)13:30「拉致問題講演会」(群馬県・救う会群馬他主催) ・館林市三の丸芸術ホール(館林市役所前バス停すぐ 館林市城町1-2 0276-75-3030) ・調査会代表荒木が参加 ・問合せ 群馬県地域福祉推進室(027-226-2518)
★12月7日(土) 13:00「みやこ町人権のつどい」(みやこ町主催) ・サン・グレートみやこ(みやこ町役場斜向かい 福岡県みやこ町勝山黒田86-1 0930-32-5540) ・調査会代表荒木が参加 ———- ・FM「オレがやらなきゃ誰がやる!」 毎週木曜日21:00~、「RADIO TXT FM Dramacity 776.fm」(札幌) 副代表村尾がパーソナリティー インターネット「ListenRadio」で札幌以外でもパソコン・スマホから聴取できます。 listenradio.jp ・channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木の担当する番組『救い、守り、創る』を送信しています。会員制ですが1回30分の番組の前半は無料で視聴していただけます。 http://ajer.jp ———– ※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。 _________________________________________ 特定失踪者問題調査会ニュース ——————————————————— 〒112-0004東京都文京区後楽2-3-8第6松屋ビル301 Tel03-5684-5058Fax03-5684-5059 email:comjansite2003■chosa-kai.jp ※■を半角の@に置き換えて下さい。 調査会ホームぺージ:http://www.chosa-kai.jp/ YouTube https://www.youtube.com/channel/UCECjVKicFLLut5-qCvIna9A 発行責任者荒木和博(送信を希望されない方、宛先の変更は kumoha551■mac.com宛メールをお送り下さい) ※■を半角の@に置き換えて下さい。 <カンパのご協力をよろしくお願いします> ■特定失踪者問題調査会■ ●クレジットカードでのカンパが可能です。ホームページから入って手続きできます。 ●郵便振替口座00160-9-583587口座名義:特定失踪者問題調査会 ●銀行口座 みずほ銀行 飯田橋支店 普通預金 2520933 名義 特定失踪者問題調査会 ●労金口座 中央労働金庫 本郷支店 144093 名義 特定失踪者問題調査会代表 荒木和博 (郵便振替以外で領収書のご入用な場合はご連絡下さい) ■特定失踪者家族会■ 郵便振替口座 00290-8-104325 特定失踪者家族会 銀行口座 ゆうちょ銀行 普通預金 店番128(イチニハチ) 口座番号4097270 特定失踪者家族会 代表者大澤昭一 ______________________________________________________