【調査会NEWS3053】（R01.8.21） ※このメールには返信しないで下さい。お問い合わせ等は調査会のアドレスcomjansite2003●chosa-kai.jpないし代表荒木のアドレスkumoha551●mac.com（●を半角の＠に変える）までお願いします。 ———————————————– ＜約883人＞
荒木和博
ちょっと前のことになりますが、8月7日に宮崎県警は北朝鮮による拉致の可能性を排除できない行方不明者882人のうち、1974年に失踪した70代の男性を昨年11月、国内で無事発見したと発表しました。
この人については問合せがあったのですが、非公開も含め調査会のリストには該当者がおらず、宮崎県警のホームページにも無かったので、警察リストの非公開者だと思います。書き方からすると他県で見つかったようです。
で、今になって気付いたのですが、発見したのが昨年11月だったというのはなぜなんでしょう。公開の失踪者であればご家族との調整があり発表までに時間がかかることはありますが、どうせ非公開なのですから、見つかってから直ぐに出しても別に問題はないはずです。
5月22日付「調査会NEWS」2986号で書きましたが5月20日に警察は同様に1名が見つかったと発表しています。この方は調査会リストでは公開されていましたが、警察では非公開扱い、つまり今回の70代男性と同じ扱いでした。5月20日の発表のときはこれで883名が882名になったとしていましたが、今回の発表で、実はこのときすでに881名だったということになります。
当時は調査会・特定失踪者家族会のデモ・国会要請・集会の直前でした。横断幕も当時の人数「883人」として作っていたため、どうするか色々議論したのですが、結局「約」の字を入れて「約883人」とすることで落ち着きました。
問題は、警察のこの種発表がどうも作為的ではないかと思われることで、大抵こちらが何かやろうとするときにこの種の発表をしてきます。私の感触から考えて880人余りも拉致の可能性のある失踪者がいれば、そのうちで後に拉致でないと分かる人も相当数いるはずです。調査会リストではこれまで50人余りが国内で見つかっています。国内で見つかる人は男性の場合ホームレスなどになっている場合が多く、何かのトラブルで職務質問をかけられたり、あるいは病気になって病院に入って分かるなどのケースが少なくありません。
ですから、おそらくはもっとたくさん見つかっているはずなのですが、2986号のタイトル「下衆の勘繰り（げすのかんぐり）」でいけば、実は警察は何人も所在をつかんでいて、こちらが何かやろうとすると「本当は拉致被害者は警察が認めている以外に多数いるのではないか」という世論を沈静化させるために出して来るのではないかとも思えます。ですから10月12日の神戸でのデモと集会の前にも誰か見つかったと発表するかもしれません。
現実問題として現在の「881人」の中に拉致でない人が入っているとしても、その外に表に出ていない拉致被害者も相当数いるはずです。特に10月の集会で焦点を当てる予定の在日の拉致被害者はこれまでほとんど報道もされておらず、場合によっては日本人の拉致被害者より多いかもしれません。
「約883人」。要は大変な数が拉致されていて、その大部分をわが国は放置しているということをご理解いただければ幸いです。
———————————————- 最新の北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧（更新に伴い場所を移動しました） araki.way-nifty.com/araki/2019/06/post-6cc9b5.html
着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ――――――――――――――――――――――――――
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