【調査会NEWS3054】（R01.8.22）
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＜続・金正恩の姉＞
荒木和博
3052号で書いた「金正恩の姉？」についてはその後色々ご指摘をいただきました。この「姉」は金英淑を母に持つ金雪松（キムソルソン）だったようです。私は金正日の「この下に」という言葉で成へリムに娘がいたのかということばかり考えていました。
さて、そうなると順番がどうなのかと考えているうちに頭がこんがらがってきたので、整理してみたところ、こんな感じでした（時期的には1～2年のズレがあるかも知れません。ご了承下さい）。
1969（昭和44）金正日、成へリムと同居（この時点では李平という夫がいたが後に離婚）
1971 （昭和46）成へリム、金正男を出産
1973 （昭和48）金正日、金英淑と結婚
1974 （昭和49）金英淑、金雪松を出産（金英淑はその後もう1人女児を出産している）
1975（昭和50）頃から金正日、高容姫と関係を持つ
1976 （昭和51）成へリム、モスクワへ移住
1979 （昭和52）金正日、高容姫と同居
1981 （昭和56）高容姫、金正哲を出産
1984 （昭和58）高容姫、金正恩を出産
2002（平成4）成へリム、モスクワで死亡
2004（平成6）高容姫、パリで死亡
結局父金日成が認めた金正日の妻は金英淑しかいなかったようですが、金正日にとっては押し付けられたような感じだったのかもしれません。
それにしても特に1970年代は金正日が後継者の地位を継母金聖愛と争って勝ち取り、その後は金日成の偶像化事業を通して自分の地位を確立しながら、一方で父親の権力を少しずつ奪い取っていくという時期でもあります。そんな切った張ったをやっているなかでも（あるいはやっているからこそ、かもしれませんが）、私生活はこうだったのだと、様々な意味で「感服」せざるを得ません。
もちろんこれも表に出ているだけですし、労働新聞が「親愛なる指導者同志の密会現場を直撃！」とかスクープするはずもありませんから、もっと色々なことがあるはずで、真相は藪の中でしょう。もっとも、ここに名前の出てくる人たちは一時期の栄華はともかく、結局幸せな人生は送らなかったように思います（金正日も、そしておそらく金正恩もふくめて）。
それにしても沢山の日本人を拉致していったときに総責任者である自分はこんなに好き勝手にしていたと考えるとなおさら頭に来るというのが正直なところです。
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最新の北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧（更新に伴い場所を移動しました）
http://araki.way-nifty.com/araki/2019/06/post-6cc9b5.html
着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ
https://drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing
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