【調査会NEWS3077】(R01.9.19)
※このメールには返信しないで下さい。お問い合わせ等は調査会のアドレスcomjansite2003●chosa-kai.jpないし代表荒木のアドレスkumoha551●mac.com(●を半角の@に変える)までお願いします。
———————————————–
<1960年代でも北朝鮮の経済は韓国より劣っていた>
荒木和博
以下は韓国でビラを北朝鮮に飛ばす運動をしている李ミンボク・対北風船団長が送ってくれるメルマガを翻訳したものです。少し意訳してありますが、だいたいこういう中身だと思います。ご参考まで。李さんは脱北者で、大型風船でビラを北朝鮮に送るプロジェクトをやっているのですが、文在寅政権になってからこの活動自体は警察によって妨害されできなくなっています。
なお、この中には主人公である李さんの叔父さんが「日本出張が多かった」と書いてありますが、文脈からすれば工作員として浸透したことではないかと思います。まあ出張には違いありませんが。
――――――――――――――――――――――――――――
韓国に浸透した叔父が見た南北朝鮮の1960年代生活水準
年月が流れ、もう生きておられない方なので書くことにする。
対南工作機関の総本山を中央党3号庁舎と言う。前に明らかにしたように父と叔父は南出身だ。朝鮮戦争前後、南朝鮮労働党党首朴憲永を米帝のスパイとして殺したように南出身者は根こそぎにされた。その中で中央党の課の書記になるほどだった叔父の出世の秘訣はなんだったのか。
その第1が韓国に浸透した工作員としての業績だ。多分広く知られた非転向長期囚と同期だろう。非転向長期囚は捕まり、叔父は捕まらなかった。ソウルの街で捕まったことがあったが、酔っ払いのふりをしてなんとか逃れ、何日も飲まず食わずで休戦ラインを越え北朝鮮に帰還。胃が狭窄になってしまいその後遺症の胃病で苦しむほどだった。
二つ目は人間性が良かったことだ。誰も嫌う人がいないほどだった。同僚と家族をこちら(韓国)の教会の牧師が信徒を愛するように面倒を見た。還暦の祝いで行ったときも亡くなった同志の子供が叔父を自分の父親のように対してくれていた。
三つ目は物欲に執着しなかったことだ。日本出張が多かったが、持ってきたものはせいぜいキャノンのカメラ一つだったと叔母は不満をもらしていた。実際家に行けば金日成の贈り物としてもらったカラーテレビと冷蔵庫だけしかなかった。
四つ目は寡黙だったことだ。むやみに口を開かなかった。しかし甥である私には短く、力強い言葉で話された。
初めての対話は1974年私が平壌金策工大半導体工学部入学試験を受けに行く時だ。「我が子よりお前の方が羨ましいくらいよくできる。勉強しなければならん。統一になって南朝鮮人民を指導しようとすれば実力がなければならない。行ってみると(南朝鮮に浸透してみると)思想的準備は分からないが、実力はうちの子供たちよりあるように見える」
当時水泳の金メダル受賞者だった長男は人民軍偵察局に、次男は護衛局に服務していた。
叔父との二度目の対話は1987年私の結婚式に来られたときだ。2人だけになったとき、真摯に聞いた。本当にぼろを着て飢えている南朝鮮なのかと。
少し時間をおいて一言で言った。「私が行ったとき(韓国浸透)見た限りでは食べて暮らすのには問題かったな」
いつ浸透したのかは明らかにしなかったので年代は分からないがおそらく1960年の4.19学生革命の直後ではなかったかと思う。実際脱北して韓国の親戚の証言を聞いてみると4番目の伯父の家に隠れていたのを見たという。親戚は申告しなかったために電気拷問で半身不随になった。その恨みのせいか、私が韓国に来て20年になるがまだ会おうという連絡がない。私も傷をほじくり返すようで無理に会おうとはしていない。
1960年に黒いソ連製のボルガ乗用車は中央党級の人間だけが乗るものだった。1967年に叔父が我が家にこの車に乗ってきたが、運転手が車が汚れると行って甥である私にも触らせなかった記憶が鮮明だ。したがって4.19の後から1967年までの間に韓国に浸透したことは間違いないと思う。
実際南北を行き来して見た叔父の言葉を聞いてみれば1960年代に北朝鮮の暮らしの方が韓国より良かったという通説はひっくりがえる。
個人的にこれを確認するために、ここに来て1960年代大韓ニュースの記録映画を仔細に見て、北朝鮮と比較してみた。
分析と実験が習慣である科学者出身として評価すると韓国住民の50%は北朝鮮生活水準の平均以上であり、30%程度が平均、残りが北朝鮮の平均以下だったと思う。問題は貧困から起きた悲劇的な事件が公開された報道のもとで拡大再生産されて北朝鮮より暮らしが悪いという説が固まったものだと思う。具体的論争はここで語ることができないので省略する。
———————————————-
最新の北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧(更新に伴い場所を移動しました)
http://araki.way-nifty.com/araki/2019/06/post-6cc9b5.html
着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ
https://drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing
//////////////////////////////////////////////////
<調査会・特定失踪者家族会役員の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等>
※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。
★9月22日(日) 14:00「北朝鮮に拉致された日本人を救出する九州大会&国民大行進」(北朝鮮に拉致された日本人を救う九州連絡協議会主催)
・西鉄ホール(西鉄福岡・天神駅前・福岡市中央区天神2-11-3ソラリアステージビル6F)・警固公園(国民大行進出発・帰着地)
・特定失踪者家族会吉見美保幹事が参加
★10月4日(金)14:00「緊急特別シンポジウム 日本を食い尽くす『チュチェ思想研究会』」(日本沖縄政策研究フォーラム主催)
・としま産業振興プラザ(池袋駅南口徒歩7分 03-3980-3131 東京都豊島区西池袋2-37-4)
・特定失踪者家族会藤田隆司副会長が参加
★10月12日(土)「帰すべき人を日本へ 拉致被害者救出! 北朝鮮に自由と平和を! 関西集会」(特定失踪者問題調査会・特定失踪者家族会主催)
・兵庫県民会館(神戸市営地下鉄県庁前下車すぐ。神戸市中央区下山手通4-16-3)
・調査会・特定失踪者家族会役員が参加
・問合せ:調査会
★11月8日(金)18:30 「その後」を考える集い 11(調査会主催)
・UAゼンセン会館(千代田区九段南4-8-1 市ケ谷駅徒歩3分。地下鉄2番出口を出て直ぐ右に入り30メートル)
参加者 調査会役員 他
問合せ 調査会
★11月9日(土)13:30「拉致問題講演会」(群馬県・救う会群馬他主催)
・館林市三の丸芸術ホール(館林市役所前バス停すぐ 館林市城町1-2 0276-75-3030)
・調査会代表荒木が参加
・問合せ 群馬県地域福祉推進室(027-226-2518)
★12月7日(土) 13:00「みやこ町人権のつどい」(みやこ町主催)
・サン・グレートみやこ(みやこ町役場斜向かい 福岡県みやこ町勝山黒田86-1 0930-32-5540)
・調査会代表荒木が参加
———-
・FM「オレがやらなきゃ誰がやる!」
毎週木曜日21:00~、「RADIO TXT FM Dramacity 776.fm」(札幌)
副代表村尾がパーソナリティー
インターネット「ListenRadio」で札幌以外でもパソコン・スマホから聴取できます。
・channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木の担当する番組『救い、守り、創る』を送信しています。会員制ですが1回30分の番組の前半は無料で視聴していただけます。
http://ajer.jp
———–
※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。
<荒木著『北朝鮮の漂着船』(草思社刊)>
・定価1600円(税別)
<荒木共著『自衛隊幻想」』(産経新聞出版)>
・定価1200円(税別)
<荒木著『靖国の宴」』(高木書房刊)>
・定価1000円(税別)
<荒木著『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』(展転社刊)>
・定価1800円(税別)
_________________________________________
特定失踪者問題調査会ニュース
———————————————————
〒112-0004東京都文京区後楽2-3-8第6松屋ビル301
Tel03-5684-5058Fax03-5684-5059
email:comjansite2003■chosa-kai.jp
※■を半角の@に置き換えて下さい。
調査会ホームぺージ:http://www.chosa-kai.jp/
YouTube https://www.youtube.com/channel/UCECjVKicFLLut5-qCvIna9A
発行責任者荒木和博(送信を希望されない方、宛先の変更は
kumoha551■mac.com宛メールをお送り下さい)
※■を半角の@に置き換えて下さい。
<カンパのご協力をよろしくお願いします>
■特定失踪者問題調査会■
●クレジットカードでのカンパが可能です。ホームページから入って手続きできます。
●郵便振替口座00160-9-583587口座名義:特定失踪者問題調査会
●銀行口座 みずほ銀行 飯田橋支店 普通預金 2520933 名義 特定失踪者問題調査会
●労金口座 中央労働金庫 本郷支店 144093 名義 特定失踪者問題調査会代表 荒木和博
(郵便振替以外で領収書のご入用な場合はご連絡下さい)
■特定失踪者家族会■
郵便振替口座 00290-8-104325 特定失踪者家族会
銀行口座 ゆうちょ銀行 普通預金 店番128 口座番号4097270 特定失踪者家族会 代表者大澤昭一
______________________________________________________