【調査会NEWS3538】(R3.12.11) ※このメールには返信しないで下さい。お問い合わせ等は代表荒木のアドレスkumoha551●mac.com(●を半角の@に変える)までお願いします。 ―――――――――――――――――――――― <やる気が無いのではなく、やらない気がある>
荒木和博
昨日予備役ブルーリボンの会のシンポジウムがありました。河野克俊統合幕僚長、織田邦男・元空将と竹下珠路・特定失踪者家族会事務局長の3人のゲストのお話はそれぞれ非常に重要な視点を示していました。ひと言で言えばこの国の構造が国民を救うようになっていないということです。シンポジウムの様子は後日何らかの形で公開できると思います。ぜひご覧下さい。
私からは防衛省の情報開示請求への回答を例に、「防衛省の役人は『やる気がない』のではなく『やらない気がある』」とお話ししました。何度「自衛隊に拉致被害者救出のための任務付与を」と政府に申し入れても「憲法・国際法の制約がある。不断の検討をしている」の繰り返し。ならばどういう「不断の検討」をしているのか」と去年情報公開を求めたら、今年になって厚さ8センチにもなる書類が返ってきました。そこには「不断の検討」を証明するものは一つもなく、分かったのは極論すれば「絶対に取り返さない。拉致されたら何もできないから北朝鮮で死んでも仕方ない」という役所の論理です。
全体の文書については、マスコミの方でもあるいは一般でも、関心のある方がおられたらお送りします(ZIPファイルで140メガバイトくらいあるのでメールの添付はできません)。ここでは一つだけ掲載しておきます。「(土本審議官用メモ) 拉致問題対策本部想定」とタイトルのある文書で、自民党拉致問題対策本部の会合で質問を受けたときの答弁のアンチョコです。時期は書いていませんが土本審議官というのは現在防衛省整備計画局長の土本英樹氏で、審議官は平成28年(2016)から30年(2018)まで務めていますから、この間であることは間違いありません。
そこには「(議員立法ができないものかと考えており、何か知恵はないのかと問われた場合)」という想定質問があり、これに対して次のような「模範解答」が書かれています。
「議員立法に関しては、防衛省としてお答えする立場にはありませんが、議員立法とはいえ、上で申し上げたとおり、敢えて憲法上、国際法上のものを含む様々な制約やリスクにチャレンジして、自衛隊による拉致被害者の救出に関する立法を目指すことは、それ自体大きな判断が必要ではないかと思われます」
拉致被害者の救出に自衛隊を使うことに現行法で制約があるなら、その制約を越える方法はないかという質問が出たら、要は「法律を作るな」と命じろというのがこの模範解答の趣旨です。国民から法律を作ることについて付託を受けた国会議員に対して、明らかに越権であり、これはひいては国民を愚弄したものだと思います。なお、おそらくこのときの会議には私も出席していたので、記憶に間違いがなければ答弁自体は実際には行われていません。
憲法や自衛隊法は国民を守るためにあるはずです。国際法上も拉致被害者を救出することに問題があるはずはありません。そもそもわが国の政府は米国から言われたことなら日本の法律を逸脱していても喜んで言うことを聞いてきたのですから、救おうと思いさえすればどうにでもなるはずです(こういうのを見ていると米国に協力を頼むというのも、米国政府から日本政府に「拉致被害者を自衛隊で救出せよ」と命じてもらった方が早いのかも知れません)。
拉致問題だけでなく、今回のアフガンでも同様のことが起きており、外国で戦乱に巻き込まれるなどした日本人は何度も日本政府から見捨てられています。これは構造から変えるべきことであり、少なくとも「やってくれるだろう」という淡い期待だけは持ち合わせない方が良いのではないでしょうか。 ================================== <調査会・特定失踪者家族会役員等の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等> ※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。 ※記載されている参加者は調査会・特定失踪者家族会役員のみです。
★12月12日(日)14:00 北朝鮮人権シネマフォーラム in 秋田(救う会秋田主催) ・秋田市文化会館 秋田駅からバス10分「文化会館・八橋球場前」下車(秋田市山王7-3-1) ・代表荒木・幹事松村が参加
★12月18日(土)14:00 拉致問題を考える国民の集いin兵庫・神戸(政府拉致対・兵庫県・神戸市主催) ・場所 兵庫県公館 市営地下鉄県庁前駅下車 東出口2すぐ(神戸市中央区下山手通4-4-1) ・特定失踪者家族会吉見副会長が参加
★令和4年2月5日(土)北朝鮮人権シネマフォーラム in 三鷹(桐29「めぐみへの誓い」上映実行委員会主催) ・場所 武蔵野芸能劇場(三鷹駅北口直ぐ 武蔵野市中町1-15-10 Tel:0422-55-3500) ・代表荒木が参加 ・問合せ 石井実行委員長(070-8308-1413)
★2月19日 益田集会 ・代表荒木・幹事石原が参加
★代表荒木のYouTubeチャンネル 毎日5~10分配信しています。RadioTalk・GooglePodcastなどでは音声配信で聞くことができます。 www.youtube.com/channel/UCSa3H61PRYDyRy4aHvF_VSA
★インターネット放送 channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木の担当する番組『救い、守り、創る』を送信しています。会員制ですが1回26分の番組の前半は無料で視聴していただけます。 ajer.jp
★予備役ブルーリボンの会の動画配信「レブラ君とあやしい仲間たち」 ・代表荒木がキャスターをつとめています。 www.youtube.com/channel/UCPrqeCO5CGlj9Imyzz1_XTg ———– ※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。 ////////////////////////////////////////////////////////// 北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧(令和3年1月22日現在確認分) araki.way-nifty.com/araki/2021/01/post-2e613f.html 着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing _________________________________________ 特定失踪者問題調査会ニュース ——————————————————— 〒112-0004東京都文京区後楽2-3-8第6松屋ビル301 Tel03-5684-5058Fax03-5684-5059 email:comjansite2003■chosa-kai.jp ※■を半角の@に置き換えて下さい。 調査会ホームぺージ:http://www.chosa-kai.jp/ YouTube https://www.youtube.com/channel/UCECjVKicFLLut5-qCvIna9A 発行責任者荒木和博(送信を希望されない方、宛先の変更は kumoha551■mac.com宛メールをお送り下さい) ※■を半角の@に置き換えて下さい。 <カンパのご協力をよろしくお願いします> ■特定失踪者問題調査会■ ●クレジットカードでのカンパが可能です。ホームページから入って手続きできます。 www.chosa-kai.jp/net_de_kifu ●郵便振替口座00160-9-583587口座名義:特定失踪者問題調査会 ●銀行口座 みずほ銀行 飯田橋支店 普通預金 2520933 名義 特定失踪者問題調査会 ●労金口座 中央労働金庫 本郷支店 144093 名義 特定失踪者問題調査会代表 荒木和博 (銀行口座のカンパで領収書のご入用な場合はご連絡下さい) ■特定失踪者家族会■ 郵便振替口座 00290-8-104325 特定失踪者家族会 銀行口座 ゆうちょ銀行 普通預金 店番128(イチニハチ) 口座番号4097270 特定失踪者家族会 _____________________________________________________