【調査会NEWS3842】（R6.7.8）
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＜11年前の日弁連要望書＞
荒木和博
資料を整理していて、「警察庁長官 米田壮殿」と書かれた資料が出てきました。何だったかなと思ってみると13年前の人権救済申立について、日弁連が警察庁に出した要望書ですした。そこにはこう書かれています（報告書を含めた全文は以下の私のnoteのペーからダウンロードできます）。
note.com/kumoha551/n/nbb7aab9f2d31
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警察庁長官 米田壮殿
日本弁護士連合会会長 山岸憲司
要望書
当連合会は、天内みどり氏ほか11名の申立てに係る人権救済申立事件（2011年第42号人権救済申立事件）につき、貴殿に対し、以下のとおり要望する。
第1 要望の趣旨
警察庁は、別紙記載の8名の失踪について、朝鮮民主主義人民共和国（以下「北朝鮮」という。）当局による拉致の疑いがあるので、関係都道府県警察に対し、至急捜査を遂げ、その真相を明らかにするよう、指揮監督されたい。
第2 要望の理由
別紙「調査報告書」記載のとおり。
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これは実は民主党政権時代松原仁・拉致問題担当大臣からの要望に基づいて行ったものです。松原大臣は退任後に「在任中大澤孝司さんと藤田進さんについては拉致されて北朝鮮で生存していると認識していた」と話し、私たちとともに記者会見もしてくれました。つまり現職の拉致問題担当大臣ですら追加の拉致認定をすることは難しかったということで、これは明らかに警察の壁ということでしょう。
松原大臣はそのままでは拉致問題の進展は難しいと考え、政府認定拉致被害者以外に北朝鮮との交渉材料に載せるために何らかの形を作れないかとのことでした。そこで目撃証言のある人に絞ってとりあえず7件8名（木村かほるさん・加瀬テル子さん・日高信夫さん・園田一さんと敏子（トシ子）さん・生島孝子さん・萩本喜彦さん・藤田進さん）について日弁連に人権救済申立したのです。目撃証言のあった方が日弁連としても取扱いやすいだろうという判断です。
そして自民党政権に代わった後平成25年（2013）に日弁連の調査報告書がまとまり、当時の安倍晋三総理兼拉致問題対策本部長・古屋圭司国家公安委員長兼拉致問題担当大臣・米田壮警察庁長官への要請が行われました。米田警察庁長官宛は上記のように「別紙記載の8名の失踪について、朝鮮民主主義人民共和国（以下「北朝鮮」という。）当局による拉致の疑いがあるので、関係都道府県警察に対し、至急捜査を遂げ、その真相を明らかにするよう、指揮監督されたい」とのことですが他の2人にも同様全員が拉致の疑いがあるのでそれぞれの立場で対処するよう求めるものでした。
しかしその後ストックホルム合意も挟んで11年間、何も進展していません。「民主党政権の時に勝手にやったことだから関係ない」ということなんでしょうか。「国政の最重要課題」のはずの拉致問題です。結果が出せなかったなら能力がないことの責任を取るべきでしょうし、わかっていたけれど隠してきたということならさらに大きな責任があるはずです。この8人以外のことでも何も進んでいないのですから。
あらためてこの報告書の意味を多くの人に知っていただきたいと思います。
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・幹事長村尾が参加
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・幹事長村尾が参加
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