総理からのメッセージは前進だが… 【調査会NEWS3875】(R6.11.26)

【調査会NEWS3875】(R6.11.26)

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総理からのメッセージは前進だが…

    荒木和博

 先週火曜に行った特定失踪者家族会・調査会の要請に対し今日回答が届けられました。これまでは拉致問題対策本部事務局からの回答だったものが今回は林芳正内閣官房長官兼拉致問題担当大臣からになりました。

 内容は後につけた通りで、「林拉致問題担当大臣兼官房長官から皆様との面会結果について報告を受けました。皆様の切なる思いを受け止めさせていただきました。全ての拉致被害者の方々の一日も早い御帰国を実現するために、私自身が先頭に立ち、問題解決に向けてあらゆる手立てを講じてまいります。」と、伝言の形ながら石破総理のメッセージが伝えられているのは一歩とは言わないまでも半歩前進かと思います。ちなみに石破総理はさる23日都内で開催された国民大集会の折も出席した竹下珠路・特定失踪者家族会事務局長に声をかけていかれたそうです。

 一方、要請文への具体的な回答となるとこれは十年一日と言っても良い内容で、以前とほとんど変わっていません。「絶対に点を取らせないぞ」というゴールキーパーの執念のようなものすら感じます。まあこれは「政府の方では前のことを変える訳にいかないので、後は国会の方でやって下さい」ということだと理解して、28日から始まる国会、来年の通常国会とできるだけ前進を勝ち取れるように努力して参ります。

 既に与野党には働きかけを始めていますが、少数与党の国会で、これまでのような議会を軽視した対応はできなくなると期待しています。この調査会NEWSをご覧の各党の皆さん、報道関係の皆さん、ご協力をよろしくお願いします。

(官房長官からの回答)

特定失踪者家族会会長 今井英輝 様

特定失踪者問題調査会代表 荒木和博 様

 先日の面会においては、全国から遠路はるばる官邸まで足をお運びいただき感謝申し上げます。皆様からの要望書を受領させていただくとともに、皆様の切実な思いや御要望を伺いました。

 こうした思いや御要望につきまして、面会後速やかに私が石破総理に直接お伝えいたしました。石破総理からは、「林拉致問題担当大臣兼官房長官から皆様との面会結果について報告を受けました。皆様の切なる思いを受け止めさせていただきました。全ての拉致被害者の方々の一日も早い御帰国を実現するために、私自身が先頭に立ち、問題解決に向けてあらゆる手立てを講じてまいります。」とのメッセージを預かりました。

 政府として、今後も御家族の皆様に寄り添ってまいります。皆様からいただきました御要望につきまして、次のとおり回答させていただきます。

令和6年11月22日

 拉致問題担当大臣兼官房長官  林 芳正

1について

<要請内容>

 あらためて総理との直接面会をさせていただく機会を作っていただくようお願いします。歴代総理が「認定未認定に関わらず、全ての拉致被害者を救出する」と公言しながら未認定の特定失踪者家族に面会しないのは、北朝鮮に対して間違ったメッセージを与えることになります。日本政府が本気で被害者を取り戻す意思を国内外に表すためにも、特定失踪者家族に直接面会してください。

<回答>

 政府としては、拉致被害者として認定された 17 名以外にも、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない行方不明者の方々がいらっしゃると認識しており、認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者の安全確保及び即時帰国のために全力を尽くしているところです。

拉致の可能性を排除できない行方不明者!の方々の御家族に対しては、拉致問題担当大臣である私がお会いしてお話をお伺いさせていただくこととしており、面会の結果等については総理にも報告しております。

 今般、66 名の方々について情報提供をいただきましたが、政府としては今後とも、情報提供や御要望の聴取など、御家族の皆様に寄り添ってまいります。また、政府としては、今後も事案の真相解明に向けて全力を挙げて取り組んで行く考えであり、北朝鮮による拉致行為があったと確認された場合には、速やかに拉致認定をしてまいります。

2について

<要請内容>

 北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」は、当面3月まで2波送信維持が決まりましたが、それに伴う料金の値上げや、4月以降の2波送信は全くの白紙です。また我が国を取り巻く環境からも通信網の危機管理は、邦人保護、安全保障に直結します。先進国において短波送信機が将来4機しか無くなるのは不十分。隣国台湾でも11機の送信機を保有しています。どうか政府の責任で100キロワット送信機2機の更新をしていただきたくお願いします。詳細について10月29日の記者会見で発表した文書を添付しております。

<回答>

 「しおかぜ」の送信体制については、当事者であるKDDI、特定失踪者問題調査会、NHKの三者間で協議を尽くしていただくことが何よりも重要であると考えております。政府としては、「しおかぜ」が担う重要な役割を踏まえ、NHK等から状況を確認しながら、累次2波体制による安定的な運用に向けた検討を促しております。拉致被害者等に向けた情報発信に支障が生じないよう、今後とも適切に対応してまいります。また、 緊急事態発生時の在外邦人との連絡については、短波放送を含め、できる限り多くの手段を確保しておくことが重要と考えております。その観点から、政府としては、緊急時において、全世界向けに短波放送を実施しているNHKと連携して対応する体制を構築しております。引き続き、緊急時の在外邦人との連絡体制に遺漏ないように対応してまいります。

3について

<要請内容>

この間長期にわたって拉致が行われ、なおかつ5人をのぞいて1人も救出できていないことの責任がどこにあるのか、明確にしていただかなければなりません。国会でそれを議論していただくのは当然ですが、あわせて責任を明確化するためにも拉致被害者救出を主題とした法律を作っていただくようお願い申しあげます。

<回答>

 拉致という未曽有の国家的犯罪による被害者を救出することは、法律の規定の有無にかかわらず、国としての責務であると認識しております。その上で、拉致被害者の救出については、「拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律」第二条第二項や、「北朝鮮当局によって拉致された被害者等の支援に関する法律」第三条第一項の規定も踏まえて、政府として、今後とも全力で取り組んでまいります。

4について

<要請内容>

 拉致被害者救出のために外交交渉は当然ですが、国家犯罪である拉致の被害者を取り返すためには当然実力が選択肢にあるべきです。「憲法・自衛隊法の制約でできない」という言葉は基本的人権の蹂躙を容認するという意味では「憲法違反」とも言えます。自衛隊へのしかるべき任務付与をされるようお願いいたします。

<回答>

 自衛隊による救出活動には、国際法と我が国の憲法上の制約があるため、自衛隊の活用には限界があることは事実ですが、今後とも、拉致被害者の救出のために何ができるか、政府全体として、不断の検討を継続してまいります

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<調査会・特定失踪者家族会役員等の参加するイベント(拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等> 

※事前申込み・参加費等については問い合わせ先にご連絡下さい。

※記載されている参加者は調査会・特定失踪者家族のみです。

★11月30日(土)13:30「拉致問題を考える国民の集いin岡山」(政府拉致問題対策本部、岡山県、岡山市、岡山県議会拉致議連主催)

・岡山コンベンションセンター(岡山駅中央改札口から徒歩3分 岡山市北区駅元町14-1

・吉見美保・特定失踪者家族会副会長が参加

・問合せ 086-226-7320(岡山県子ども・福祉部福祉企画課)

★11月30日(土)1300「映画『めぐみへの誓い』上映会・曽我ひとみさん講演会」(秋田県・救う会秋田主催)

・秋田魁新報社さきがけホール(山王交番前徒歩3分 秋田市山王臨海町1-1 Tel 018-888-1800)

・幹事松村が参加

・問合せ 090-3368-3155(松村)

★12月1日(日)13:00「映画『めぐみへの誓い』上映会・ゲスト講演(黎明教育者連盟主催)

・かながわ県民センター(横浜駅西口徒歩5分 横浜市神奈川区鶴屋町2-24-2 TEL 045-312-1121)

・幹事三浦が参加

・問合せ 045-949-0568(黎明教育者連盟)

  

★12月7日(土)14:00~8日(日)17:00「北朝鮮人権映画祭」(同実行委員会主催)

・エールエールA館(JR広島駅徒歩1分 広島市南区松原町9-1)

・特定失踪者家族会吉見美保副代表・調査会代表荒木・幹事三浦が参加。

★令和7年1月26日(日)「ふるさとの風・しおかぜ共同公開収録 in 福山」(内閣官房拉致問題対策本部事務局・特定失踪者問題調査会主催)

・県民文化センターふくやま

・幹事長村尾が参加

★2月1日(土)14:30「拉致問題を考える国民の集いin長野」(政府拉致問題対策本部、長野県)

・ホクト文化ホール(長野駅徒歩10分 長野市若里1-1-3)

・高野美幸・特定失踪者家族会幹事が参加

・問合せ 026-235-7173(長野県国際交流課)

■調査会の本

○『「お帰り」と言うために』(調査会編著・草思社刊)

 書籍版・Kindle版1700円(税別)

○『北朝鮮 拉致と工作活動Ⅰ 拉致回廊 日本列島を行く』(杉野正治副幹事長著・調査会刊)。Amazonでお求めになることができます。(オンデマンド出版のため書店ではお求めになれません。書籍版2200円・Kindle版1400円・どちらも税別)

■拉致問題関連書籍一覧(特定失踪者家族会作成)

araki.way-nifty.com/araki/2022/09/post-cf6ae2.html

★調査会のYouTubeチャンネル

www.youtube.com/@特定失踪者問題調査会

★代表荒木のYouTubeチャンネル

www.youtube.com/@arakikazuhiro

★インターネット放送 channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木と幹事長村尾の担当する番組を送信しています。会員制ですが1回26分の番組の前半は無料で視聴していただけます。  ajer.jp

 荒木担当 『救い、守り、創る』

 村尾担当 『オレがやらなきゃ誰がやる!』

★予備役ブルーリボンの会の動画配信「レブラ君とあやしい仲間たち」

・代表荒木がキャスターをつとめています。

www.youtube.com/channel/UCPrqeCO5CGlj9Imyzz1_XTg

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 ※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。  ////////////////////////////////////////////////////////// 

北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧

araki.way-nifty.com/araki/2021/12/post-1a801e.html

着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ

drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing

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■特定失踪者問題調査会■ 

〒112-0004東京都文京区後楽2-3-8第6松屋ビル301

 Tel03-5684-5058Fax03-5684-5059

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●クレジットカードでのカンパが可能です。ホームページから入って手続きできます。 www.chosa-kai.jp/net_de_kifu

●郵便振替口座00160-9-583587口座名義:特定失踪者問題調査会  ●銀行口座 みずほ銀行 飯田橋支店 普通預金 2520933 名義 特定失踪者問題調査会  

●労金口座 中央労働金庫 本郷支店 144093 名義 特定失踪者問題調査会代表 荒木和博  (銀行口座のカンパで領収書のご入用な場合はご連絡下さい)  

●毎月定額をカードから引き落とし支援するマンスリーサポートはこちらから

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■特定失踪者家族会■  

住所等は調査会と同じです。カンパの送金先は

郵便振替口座 00290-8-104325 特定失踪者家族会  

銀行口座 ゆうちょ銀行 普通預金 店番128(イチニハチ) 口座番号4097270 特定失踪者家族会

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